次の100年に向け、新たなグループビジョン「For the Next Century with YAMADA PRIDE」を掲げ
スタートした新中期経営計画PhaseⅠの1年目、そして当社グループの第100事業年度でありましたが、
残念ながら、昨年度(2024年4月~2025年3月)は一昨年度から続く売上高、各利益の過去最高値を
更新することは出来ませんでした。ただし、期初の予想通りに増配を行い、株主の皆さまへの責任の
一つを果たすことが出来ました。
不透明、不確実の度合いが一段と増し、どの方向に進むことが正解に近づけるのか分からない時代に
なってきておりますが、本年度(2025年4月~2026年3月)について、当社グループは昨年度からの
新中期経営計画を着実に進めてまいります。
当社の成長エンジンと位置付けたポンプ事業においては、主力製品のダイアフラムポンプを世界の
さまざまな地域や市場へ供給できる体制を築き、それぞれの地域や市場で求められるQualityを
きめ細かく提供していくことで、世界のトップブランドを目指します。
そのグローバル展開を支える生産体制を整えるべく、新相模原工場を次なる段階に進化させ、
人にやさしいデジタル活用で生産性を上げていきたいと考えます。
また、国内の主力事業であるオートモティブ事業は、自動車のEV化など市場やニーズが大きく変質していくことが想定されますが、将来のニーズを予想・捕捉しながら、当社事業の基盤を引き続き支えて
いきます。
そして、事業全ての中心は「人」。当社の「人財ビジョン」である「変化」「お客様志向」「共創」という3つの価値観を持つ社員を育てながら、
次の100年に向け成長の1年にしたいと考えます。
最後に、「生き残るものは、強いものではない、最も賢い種でもない、環境の変化に最も敏感に対応できた種である。(チャールズ・ダーウィン)」
まさに、そんな時代になってまいりましたが、本年度もこのことを一番に肝に銘じ、激変する環境にしっかり対応し、これからも益々皆さまに
必要とされる企業となる努力をしてまいります。
今後とも一層のご支援、ご鞭撻を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
2025年6月
株式会社ヤマダコーポレーション
代表取締役社長 山田 昌太郎